大麻を吸ってる人ってどんな人?大麻使用者のよく言われる特徴を検証してみた

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最近、大麻に関するニュースをよく目にするなとお感じになられる方も多いのではないでしょうか。芸能人や一般の大学生が使用や栽培しているなどとして逮捕されたニュースなど、多くはその犯罪性に言及する内容が多いと思います。中には、その大麻を吸ったりしている人が身近にいるのではないかと不安になっている人もいらっしゃるかと思います。そんな方に向けて、大麻吸引者の特徴と正しい知識についてお伝えできたらと思います。

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目次
1:大麻とは?
2:大麻の検挙状況
3:大麻を吸ってる人の見た目の特徴
4:大麻を吸ってる人の行動的な特徴
5:大麻を利用する人のきっかけ
6:大麻の違法性(日本)
7:大麻の違法性(海外)
8:医療用大麻を吸ってる人の特徴
9:まとめ
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1:大麻とは?


そもそも大麻とは何か。詳しくご存知でない方のために念のために説明させていただきますと、大麻は大麻草という植物であり、多くは大麻草の葉や花を指します。日本では、この葉や花が「大麻取締法」という法律で規制されています。しかし、大麻草の成熟した茎や種子、およびその製品は規制対象からは除かれています。これらの違いは含有成分によるものであり、日本で禁止とされている成分はTHC(テトラヒドロカンナビノール)と呼ばれるもので、精神依存性や幻覚作用、認知症リスクの高まりなどが研究結果として指摘されています。

ただ、THCを含む大麻が合法化された米国などでは、大麻をうつ病や食欲不振、がんの化学治療に伴う痛み止めやストレス軽減など、医療目的での活用も進んでおり、ポジティブな効用も指摘されているのも事実です。一方、合法成分であるCBD(カンナビジオール)という成分は日本でも合法なものになりますが、その効用としては、向精神作用はなく、リラックス効果や夜ぐっすり眠れる、痛み止めとして機能するなど、昨今注目が高まっています。

 

2:大麻の検挙状況


そして、大麻の日本での検挙状況について、政府広報オンライン(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201806/3.html)によると、大麻事犯数は平成26年の1,761から平成30年で3,578人と約2倍に増加していることがわかります。その年齢層をみてみると、20代が最も多い割合となっています。大麻での検挙割合は増えています。

こういった実情から、大麻自体や身近に使用者がいないか等不安を感じてらっしゃる方もいらっしゃるかと思います。ただ、実は大麻は、覚醒剤や麻薬とはまた別種のもので、これらをすべて同じものと一括りにしてしまってる方も多いかと思いますので、まずはこの3種類の違いについてお伝えしていきます。

 

麻薬と覚醒剤の違い

大麻は先ほどお伝えした通りですが、「覚醒剤」と「麻薬」の違いについてまとめていきます。まず、覚醒剤についてです。覚せい剤は、一般的にアンフェタミン、メタンフェタミンのことを言い、麻黄(まおう)という植物から抽出された成分を原料として科学的に合成されたものを言います。覚せい剤には神経を興奮させる作用があると言われ、使用すると眠気や疲労感がなくなり、頭が冴えたような感覚になります。その後は激しい脱力感、疲労感、倦怠感に襲われます。

乱用を続けると、過度の睡眠不足と食欲減退により身体が衰弱するほか、壁のしみが人の顔に見える、いつもみんなが自分の悪口を言っている、警察に追われている、誰かに命を狙われているなどといった幻覚や妄想が現れ、時には錯乱状態になって、発作的に他人に暴力を加えたりすることがあると言われています。次に「麻薬」ですが、麻薬は「麻薬及び向精神薬取締法」という法律で規制されており、メチルフェニデート、トリアゾラム等(向精神薬)リゼルギン酸、無水酢酸、アセトン等(麻薬向精神薬原料)などが「麻薬」に該当します。薬物によって症状は異なりますが、多くは幻覚症状等が現れます。例えば、コカインであれば、コカイン、ヘロイン、LSD、MDMA等(麻薬)、メタカロン、コカインには、覚醒剤と同様に神経を興奮させる作用があるため、気分が昂揚し、眠気や疲労感がなくなったり、身体が軽く感じられるという錯覚が起こります。

乱用を続けていくと、幻覚等の精神障害が現れたり、虫が皮膚内を動き回っているような不快な感覚に襲われて、実在しない虫を殺そうと自らの皮膚を針で刺したりすることもあると報告されています。このように、大麻と覚醒剤、麻薬は別のものであると理解することができます。

 
3:大麻を吸ってる人の見た目の特徴


ここからは、実際に大麻を使用している人の特徴についてお伝えしていきます。見た目から大麻を使用しているか否かを特定するのはかなり困難ですが、一般的に言われる外見的な特徴としては以下などが挙げられます。1つずつ検証していきたいと思います。

 

①目が赤い

これは実際にあるようで、可能性としては2つあります。1つは、日本では非合法成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)の影響だと言われます。THCの摂取後に血圧が下がると言われており、血圧が下がると血管が膨張して、血の巡りが良くなります。その結果、目が充血するために赤くなるというもの。2つ目として考えられるのが、「アレルギー」です。使用者中に大麻の花粉アレルギーの方がいる可能性があり、通常のスギなどの花粉症と同種の反応が出ることがあるようです。

 

②目線が合わない

次に目線が合わないかどうか、についてですが、これは個人差がありそうです。しかし、可能性としてはあるようです。使用する大麻の種類によっては、アルコールと似たような症状が出るものがあり、その症状によっては二日酔いに近いような状態になるので、その結果として目線が安定しないことはありそうです。

 

③ニヤニヤしている

続きまして、大麻使用者はニヤニヤしているかどうか。こちらも事実である可能性が高いです。これはいわゆる「グッドトリップ」と呼ばれる現象で、大麻を使用して気分が高揚する等の体験のことを言います。人や状況によってその体験は様々ですが、場合によっては会話してるだけで涙が出るほど笑ったり、幸福感に包まれてついニヤニヤしてしまう、といったことがあります。さすがに、大麻使用していないときにまで顕著に現れるケースは少ないと思われますが、大麻使用後間もなくであれば可能性としてはありえます。

 

④何かに怯えている

こちらは、コカインなどの麻薬の使用の副作用で精神状態が不安定になることで絶望的な感情になり(いわゆる、「バッドトリップ」)、他の人からみると「怯えている」というふうに見えるということはあるようです。ただし、大麻の症状としては少し可能性は低いです。
ただし、他の麻薬や覚醒剤などと同時に吸ったり、組み合わせによってはそういった症状が現れることもあるようです。

 

4:大麻を吸ってる人の行動的な特徴

続いて、大麻を使用している人の行動的な特徴ですが、一般的には以下のように言われます。こちらについても検証していきたいと思います。

 

①落ち着きがない

落ち着きがなくなる現象については特に大麻常用者にみられ、長い時間吸引できない場合などにイライラしたりする症状であり、「離脱症状」と言われます。統計によれば、長期に大麻を吸っている人では、次のようなことがあると言われます。

・4人のうち3人に渇望感がみられます。
・半数がイライラしやすさを訴えます
・10人に7人が、大麻使用をやめようとしてタバコに切り替えます。

このイライラの症状は、最後に大麻を使用してから10時間後に出現し、約1週間後に頂点に達すると言われます。

 

②テンションが急に変わる

続いて、テンションが急に変わるかどうかですが、これは個人差があるものの、短時間で上がり下がりを繰り返すことは基本的にはないです。ただ、典型的には気分が高揚し、ハイテンションな状態となる場合が多いので、平常状態から急にテンションが上がるといったことはありそうです。

 

③独特の匂いがする

これは、大麻自体の匂いであり、その匂いが使用者に付着し、匂いがするものと思われます。大麻は自体の匂いについては嗅ぐ人によって千差万別と言われ、例えば「ほうじ茶のような香ばしい香り」とか「レモンやマンゴー」、「草のような青臭さ」など多岐にわたります。よって、これは事実です。

 

④体臭を隠す強いお香や香水の匂い

こちらも事実と思われます。大麻使用者はかなりその匂いを気にすることから、香水やお香でその匂い自体を緩和しようとする人は多いです。また、使用後にガムやコーヒーを多く摂取する傾向にもあります。

 

⑤同じことを何度も話す・覚えていない

こちらについても、大麻の影響だと指摘されることが多いことから事実としての可能性が高いです。ある研究によれば、大麻使用により記憶障害などの副作用が誘導されることがわかっています。少し専門的な話にはなりますが、大麻を使用することによって、ミトコンドリアでの電子伝達系阻害が起こり、カンナビノイドによる記憶障害の原因となることが明らかになっています。

 

⑥寝ると起きない

次に、寝るとなかなか起きないのか、という話ですが、実は大麻には鎮静効果があると言われていることから事実だと言えそうです。1995年に行われた研究では、CBN(カンナビノール)という大麻の成分が睡眠を長引かせると同時に発作を抑える効果を持っていることを明らかになりました。

 

⑦水をよく飲む

水を飲むかどうかとのことですが、喉の渇きは大麻使用者の実体験としてありえるとのことで事実といえそうです。ただし、品種によって差があるのと、どっちかというと口が乾くという感覚に近いとのことです。ちなみに、大麻を吸った後におきる口の渇きを表すスラングにコットンマウス(cotton mouth)という言葉があるほどです。

 

⑧ご飯をたくさん食べる

最後に、ご飯をたくさん食べるかどうかですが、これは「マンチー」と呼ばれる現象で、実際にあります。大麻の食欲増加の働きと、味覚が敏感になり料理が更に美味しく感じるという別の大麻の効能も組み合わさり、いつも以上に食べてしまう経験をする方が多いようです。実際に大麻を合法化した地域ではクッキーやアイスなどのジャンクフードの売上が増加しており、マンチーになってたくさん食べてしまうというのは統計的にも出ているとのことです。

 

5:大麻を利用する人のきっかけ


では、その大麻の使用者はどういったことをきっかけに使用するようになったのでしょうか。厚生労働省による報告によれば、以下のようなきっかけが具体的なエピソードとして挙げられています。

【エピソード1】
「私は、中学の頃からマジックマッシュルーム(以下「キノコ」という。)を使っていましたが、規制され、手に入りにくくなったことから、それに変わる物が何か無いかと思っていたところ、ミュージシャンの先輩から「キノコを超えるもっと良いものがある」といって大麻を勧められました。」

【エピソード2】
「私の人生の転機は18歳でした。それまで違法な薬物には手を出したことはありませんでしたが、地元の先輩に大麻を勧められ、見栄をはって「吸ったことがある」と言ってしまったことで、大麻に手を出してしまいました。」

【エピソード3】
「俺がドラッグに初めて手を出したのは高校生の頃だった。そのころ巷で流行っていたスパイス(注:危険ドラッグ)を手に入れたのがきっかけだった。修学旅行先のアメ村で、「合法ハーブ」と銘打って売られていたのを見つけ、思い出にと面白半分で買ってみた。」

など、このように、日本では非合法なので当然ではありますが、多くの人が自発的にというより受動的に他の誰かから勧められて使用し始めるケースが多いようです。

 

6:大麻の違法性(日本)

Man refusing a joint

ここからは、日本での大麻の違法性について改めてお伝えしていきます。
日本で大麻が非合法化されている根拠としては、「薬物五法」(薬物を禁止する主な法律)の1つである「大麻取締法」によります。なお、大麻取締法に違反した場合の罰則は以下となります。
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輸出入(第4条1項)、栽培(第3条1項)
非営利目的の場合:7年以下の懲役(第24条1項)
営利目的の場合:10年以下の懲役刑。情状により300万円以下の罰金が併科される可能性がある(第24条2項)

譲渡、譲受、所持(第3条1項)
非営利目的の場合:5年以下の懲役刑(第24条の2第1項 )
営利目的の場合:7年以下の懲役刑。情状により200万円以下の罰金を併科される可能性がある(第24条の2第2項 )
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つまり、大麻の輸出入、所持、栽培、譲受、譲渡等が違法行為となっており、栽培に関しては、許可を受ければ大麻研究者、大麻栽培者は、一定の目的のために大麻の栽培等が認められます。

 

7:大麻の違法性(海外)

では、海外のほうではどうでしょうか。大麻は様々な背景から長きに渡って世界的に非合法とされてきた植物であり、今でもほとんどの国で非合法とされています。しかし、2018年にウルグアイの合法化に端を発して、2020年現在時点では20か国以上が合法化・非犯罪化に踏み切りました。また、アジアでもタイが初めて医療用大麻の合法化に踏切り、一説によると、この医療用大麻の市場は2024年までに85億ドル(約9,193億円)に膨れ上がると予想されています。

 

8:医療用大麻を吸ってる人の傾向

このように、大麻合法化国において、医療用大麻の使用の増加が顕著ですが、その医療用大麻を吸っている人にはある傾向があることがわかってきています。ある研究によれば、以下の2つの属性において特に使用が多いことが示されています。

 

①高齢者

ニューヨーク大学のある研究によると、この10年で、65歳以上の大麻使用者の割合が10倍になっているという結果が示されています。その研究では、10年前でも65歳以上の成人の0.4%がであり、今ではその数が10倍の4%なっているというのです。また、別の研究では、アルツハイマーや心臓疾患などの老人退行性疾患に大麻のカンナビノイドに効果があるのではないかとも言われています。

 

②結婚している女性

続いて、先ほどの研究で結婚している女性の医療大麻使用割合が多いことも示されています。その仮説の一つとしては、「子宮がん」に効果があることが期待されているためです。癌治療中に大麻を使用した患者は、一定の感情的苦痛および身体的苦痛を和らげ、食欲を増し、吐き気を軽減し、気分を楽にする補助になると報告されています。 現在、医療用大麻合法化国では、鎮痛剤、鎮痙剤および食欲刺激剤としても実際に使用されていたりします。

 

9:まとめ

このように、大麻を使用している人の特徴について、一般に言われている説について検証してみました。実際にほとんどの特徴が実際に当てはまりそうだということがわかりました。ただ、海外合法化国では実際に大麻が使用されており、大麻使用にもちろんリスクがないことが証明されているわけではないですが、漠然とした怖さから身近な人の大麻使用を疑ったりはしないよう正しい知識を身についていただけたらと思います。世界で大麻合法化が相次ぐ近年、今後も大麻の動向について注目されます。

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